「諦めの転職」をしたら大成功だった話
このブログの管理人は「エキゾ臨床→公務員」の転職を経験しました。
タイトルにある通り、私の転職は決してポジティブなものではなく限りなくネガティブに近い転職になります。
ただ、今振り返ってみると「やっぱり辞めてよかったな」と思っています。
これから獣医師を目指そうとしている学生の方、就職先に悩んでいる獣医学生の方、転職を考えている獣医師の方、そんな人々の目に少しでも触れることができればうれしいです。
転職した理由
私の場合、公務員への転職が決まる前に、前の職場に退職の意向を伝えていました。
普通なら有り得ないかもしれませんが、獣医師免許は国家資格であり、環境を選ばなければ食い扶ちには困りません。
資格持ちだからこそできる荒業とも言えます。
転職理由は以下の通りです。
- 自分がエキゾ臨床でやっていけないと思った。
- 尊敬できる人がいなくなった。
❶ 自分がエキゾ臨床でやっていけないと思った。
転職の理由になった決定打は「もうエキゾ臨床ムリだな…」と自分の心がポキッと折れてしまったことです。
大学に入学する前からこの業界を目指し、実際に働くことはできましたが、これを生涯の仕事にするのは無理だなという結論にたどり着きました。
職場環境も大きく関わってはいますが、体力面・精神面・将来性、どれをとってもポジティブに考えることができなくなりました。
- 体力面
- 動物病院の中では比較的ホワイトだったと思いますが、私は普通に無理でした。
- 自己研鑽という名の「早出勤して準備」や「サービス残業」。
- 精神面
- 人間関係とサイレントパワハラで体調を崩しました。
- 努力しても報われないと悟ってしまい絶望。
- 新人の多さから指導時間の確保が難しく、いつまで経っても成長しない自分に焦りを感じました。
- 将来性
- 「やりたいこと」を優先して前職に就職しましたが、自分の目指すライフワークバランスとの乖離が激しかったです。
- このまま動物業界のごく一部の限られた世界にいることに不安と恐怖を感じました。
❷ 尊敬できる人がいなくなった。
私が勤めていた病院は比較的大きめの病院だったので、獣医師も多く所属していました。
そのなかでも一番尊敬していた先生が独立を機に退職。
そして次に尊敬していた人があと1~2年で辞めることが判明。
どんどん尊敬する人がいなくなる職場で、働き続けたい、ここで技術を磨いて成長したいと思えなくなりました。
なぜ公務員?
結論から言うと、さきほどの「転職した理由」について、公務員獣医師であれば「まだマシなのでは?」と思ったからです。
もともと自然が好きだったこと、犬猫よりも大動物が好きで興味があったことも大きかったと思います。
体力面
公務員の場合、力仕事がいる場面もありますが、臨床現場よりも事務仕事が増えます。
私自身、もともとPCに向かっての仕事が苦になりにくい質だったので、これはありがたかったです。
また前職よりも終業時間が明らかに早くなります(基本的に17時15分)。
前職の場合、休憩時間が長く(手術が入ればこの時間に実施)、必然的に終業時間は19~20時でした。
また、夜に緊急手術が入れば余裕で21時は超えていました。
24時間管理ではありませんでしたが、夜の入院管理も含めるとなかなかの就業時間になります。
1年を通して日が昇っている間に帰れることなんてほとんどありませんでした(-_-;)
それに比べれば公務員は休憩時間は短くなりますが、その分早く帰宅することができるのでとてもありがたいです。
精神面
動物病院では社外の人と言えばオーナー(飼い主)以外にほとんど接点はありません。
一方で、公務員になると獣医師以外に、農家の方々や他部署の方々、とにかくたくさんの業種の方々と関わっていくことになります。
また数年に一度、異動をすることでさらにたくさんの人々、様々な業務に関わっていきます。
病院の人間関係に辟易していた身としては、公務員の職務形態の方が合っていました。
将来性
私は自分が生まれ育った地元に戻って暮らしていきたいと考えていたので、公務員であれば、安定した環境で長く働いていけると思いました。
また、前職よりも人間関係において適度な距離を保つことができます。
さらに、これは結果論になりますが、この転職で年収が100万円以上増えました。
労働環境や福利厚生がより整った環境に加え、大幅な年収アップは正直驚きました。
一方で、公務員の特性上、毎年の昇給幅は臨床獣医師と比べると少なくなる可能性があります。
それでも、ライフワークバランスを重視したい人にはかなり魅力的なのではないかと思います。

