鳥への理想的な投薬方法とは?

今回のテーマは【鳥への投薬方法】です。
投薬方法は病院によって異なりますが、理想的なのは鳥への負担が少ない方法です。
この記事では、
- 投薬方法の「種類」
- オススメの投薬方法
について解説していきます。

- 鳥への投薬方法について知りたい人
投薬方法は主に2種類
直接投与
この投薬方法が、鳥専門病院以外の病院も含めた際に、最も一般的な投与方法になるかと思います。
メリット
直接投与には以下のメリットがあります。
- ほぼ確実に薬を投与できる
- ただし、保定者の技術によっては薬を投与できていない場合がある
デメリット
続いてはデメリットです。
- 保定によるストレス
- 掴まれることで鳥に大きなストレスがかかる
- 特に呼吸器疾患の鳥の場合、保定そのもので鳥が亡くなってしまう可能性がある
- ストレスから毛引きや自咬に繋がらないか注意が必要
- 鳥との信頼関係への影響
- 薬の投与期間によっては、鳥との信頼関係に影響がでる可能性がある
飲水投与
飲水投与とは、ケージの水入れに薬を入れて、鳥自身に薬を飲んでもらう方法です。
メリット
- 鳥が自分で薬を飲むため、保定によるストレスがない
- 鳥にとって生活の変化がほとんどなく、生活の質を保ちつつ治療ができる
デメリット
- 薬の味によっては、鳥が水を飲まなくなり、体重が減少することがある
- どうしても薬水が飲めない場合、薬の内容を変更してもらう、投与方法を直接投与に変更するなどの対応が必要
- 水浴びは基本的に禁止
- 水浴び中に水を多量に飲み、その他の時間では薬水を飲まずに我慢することがあるため
- どうしても水浴びをさせたい場合、投与方法を直接投与に変更するなどの対応が必要
推奨されるのは「飲水投与」
一獣医師の意見ではありますが、鳥に薬を投与する方法について、オススメなのは鳥にストレスを与えにくい「飲水投与」です。
特に、
- 長期的な治療が必要
- 老齢性による病気の治療で生涯投薬の可能性がある
こういった場合、鳥を保定して薬を投与し続けることは難しくなります。
ただし、デメリットでも述べたのように「飲水投与」にも相応のリスクがあります。
飲水投与を実際に行う場合は、薬をきちんと飲めているかどうかを、目視や日々の体重管理で確認するようにしましょう。

鳥はペレットやシードを食べるときに、必ず水を摂取します。
つまり、薬水に変更してから体重を維持できていれば、同時に薬水も摂取できていると考えます。
「直接投与」が選択される例
もちろん例外的に「直接投与」が推奨される場合があります。
- 「飲水投与」では薬が飲めず、体重が減少してしまう場合
- 水浴びをさせたい場合
- 薬を飲ませる順番や使い分けがある場合
- 何らかの理由で鳥が自分で飲水できない場合
①「飲水投与」では薬が飲めず、体重が減少してしまう場合
最も気を付けなければならいのは、鳥が薬水を飲めず、体重が減少し続けてしまう場合です。
過去の症例で、鳥が薬水を飲めていないことに飼い主が気づかず、小型鳥で体重が5g以上減少した状態で来院したことがあります。
② 水浴びをさせたい場合
毎日するほど水浴びが大好きな場合、飼い主側から「直接投与がいいです」と提案されることがあります。
この場合、保定時のリスクと保定者の技術を考慮した上で直接投与を採用する場合があります。
③ 薬を飲ませる順番や使い分けがある場合
状況によっては複数の薬を投与する場合があります。
特に、薬を飲ませる順番や、状況による使い分けが必要になることが多く、こういった場合には直接投与が選択されることがほとんどです。
④ 何らかの理由で鳥が自分で飲水できない場合
何かしらの理由で鳥自身が飲み食べできない場合、直接投与を選択する場合があります。
まとめ
今回は【薬の投与方法】について「飲水投与」と「直接投与」について解説しました。
基本的にオススメなのは「飲水投与」ですが、状況によっては「直接投与」が選択されることがあります。
初めての処方で「直接投与」を提案された場合は、「飲水投与」による処方ができないか聞いてみるのも良いかもしれません。