本当の「自分軸」を見つめ直す
民間のエキゾチック臨床から公務員になった人間の、今現在の「自分軸」について書いておこうと思います。
誰かに向けて、というよりは未来の自分が見直す用という意味合いが強めかもしれません。
結論から言うと、自分の「仕事の理想像」と「仕事以外の理想像」が前の仕事では2つとも実現不可能だと悟ってしまいました。
だから辞めてしまいました。
それぞれを簡単にまとめると下記のようになります。
- 理想:大好きなエキゾチックアニマルの診療をする自分の姿
- 現実
- 新米が多すぎていつまで経っても上がらないスキル
- 辞める直前には追い詰められすぎて、大好きだったはずのエキゾが嫌いになってしまいそうだった
- 終末期:立っているのが辛くなり「あ、もう無理なんだ」と悟る
- 現実
- 理想:良好な人間関係
- 現実
- ほとんど教育に関与しない院長
- 感情変動が激しく『お気に入り』が丸分かりなお局
- ミスを境に態度が豹変した先輩獣医
- 上からの指示に従って起きたミスをすべて自分の責任にされる
- 自分のことに関して、現実とは真逆の内容がトップの院長に伝えられていた
- 現実
- 理想:自宅でも自主学習をしてスキルアップ
- 現実
- 疲労困憊で帰宅後の身体的・精神的な体力が残っていない
- ネガティブ思考が止まらず勉強に集中できない
- 現実
- 理想:整った生活リズム(メリハリのある生活)
- 現実
- 衣食住が雑になる(自分の身に付けるものに心の余裕が割けなくなる、包丁を持つ気力がなくていつもカット野菜と野菜ジュースでなんとか栄養バランスを保とうとする、歩く足場はあるが常に散らかった部屋 など)
- 毎朝のエナジードリンクがないと1日が辛くなる、終末期は休日でも飲まないと気力が維持できなくなった
- 休日もほとんど家に引きこもるような生活
- 現実
改めて書き出してみると、かなり悲惨な状態だなと思います(-_-;)
お給料に関しても犬猫の病院と比べると低めだったのですが、そこに関しては特に不満はありませんでした。
知識と技術がまだまだ未熟だったので、分相応かなといった感じです。
そして今の「自分軸」を改めて書き出してみます。
- 休日に「どこか行きたいな」と思える余裕
- 仕事が終わった後に好きなことができる時間
- 深入りしすぎない「マナーのある」人間関係
- 動物診療から少し距離を置きたい
- 家族と過ごす時間を確保したい
- 人が少ない「適度な都会」で暮らしたい
大学生の頃から薄々気づいていたのですが、多分、私は一般的な獣医師と比べて動物に対する熱意が少ないのかもしれません。
これでも座学は比較的いい点数をとっていましたが、「座ってお勉強」と「現場」は全くの別物だと思った方がいいです、本当に。
もちろん座学ができないと現場で技術を活かすことが難しくなるのですが、現場でしか分からないこともたくさんあります。
それに加えて、もっと大切になってくるのが「魔窟とさえ思えるような病院の人間関係を生き延びる力」です。
前職で働いていた当時は「コミュニケーション能力ないな、自分…」とか思っていましたが、
- 挨拶しても気分によって無視される現場
- 人によって態度を変える先輩
- 土足で人の心に踏み込んでくる相手
「これって、ぜんぶ相手側のコミュ力では???」と今は本気で思っています。
そして結局、『自分軸を満たせる可能性』がより高いと考えられた公務員への転職に踏み切りました。
民間時代に辛いことはたくさんありましたが、自分が納得した上で小動物(エキゾチック)臨床を離れることができたのは唯一のいい点かなと思います。
実際にやってみないと「向いてる・向いてない」なんてわかりませんからね。
私のような「ちょっとした遠回りはしたくないよ」っていう学生さんがいたら、まずは自分が「仕事以外の時間でどんな人生を送りたいか」をよく考えてみてください。
獣医師は職種の特性上、様々な分野で働くことができます。
仕事のために生きる人生ではなく、人生を生きるために自分に合った仕事を探す、という心構えで就職先を探してみてください。

