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メンタル病んだかも?症状と回復方法

Rain

獣医師は生き物の生死に直面することが多いため、メンタルを病みやすい職業だと言われています。

病みやすい理由としては、他にも

  • 長時間拘束されやすい勤務形態
  • 常に迅速な判断を求められる緊張度の高い環境
  • 癖のある人間の集まりによる人間関係の問題

などなど、動物を助けたい、治したい、という思いだけではどうにもならないところがあります。

臨床現場で何十年も勤め続けるのは、なかなか難しいのが現状です。

そして、私自身も臨床に耐えられず、逃げ出してしまった一人です。

今回は、私が動物病院を退職するまでに現れた心身の異常に加え、回復するまでに何をしていたのかを紹介したいと思います。

この記事でわかること
  • メンタルを病むことで現れる心身の不調の一例
  • 心身の回復までにやったことの一例

メンタルを病んで現れた心身の症状

初期

  • 味覚が鈍くなる
  • 瞼のピクピクが止まらない

まず初めに現れたのは味覚異常でした。

もともと薄味派だったのですが、同じように作った料理の味がわからなくなっていました。

辛い料理を食べていても、食材そのものの味というよりは辛さという痛みだけを認識できていたような感じです。

私自身あまり料理が得意ではなく、とにかく腹を満たせればいいやという考えだったので、このときは特に困っていませんでした。

あとは疲れたときによく出る瞼のピクピクが毎日続くようになりました。

中期

  • 食欲の低下
  • 睡眠の質の低下
  • 慢性的な身体のだるさ
  • エナジードリンクが手放せなくなる
  • 生活リズムの乱れ

味覚異常が続き、仕事の疲労から必然的に食欲が低下しました。

また、あまりに疲れすぎてしまい、お風呂に入る前にベッドで寝落ちてしまうことが増え、睡眠の質も低下。

疲労→食欲低下→睡眠の質低下→回復しない疲労、と完全に負のスパイラルに陥っていました。

それでも仕事はしないといけないので、エナジードリンクを飲むことで、未来の自分から体力を前借りし続けました。

この時点で、毎日エナジードリンクを飲み続ける生活を1年以上続けていました。

末期

  • 自分が好きだったものに対する興味関心がなくなる
  • 作業化した最低限の食事、体重減少
  • 入眠困難、中途覚醒、早朝覚醒などの睡眠障害
  • 仕事中に立っていることが困難に

体調絶不調のまま仕事を続けたことで、ついに限界を迎えます。

もはや自分が好きだったものに対する興味関心を維持することができなくなりました。

また、食事も「1日3回、何か口に入れればクリア」というゴミのような合格ライン。

このせいで体重は働き始めたときよりも5キロ以上減少、肋骨もかなりはっきりと浮き出てしまっていました。

また、睡眠リズムもめちゃくちゃです。

帰宅後、意識が持たず気絶して深夜の2時に起床、お風呂に入って寝ずにそのまま朝を迎えて出勤‥‥なんてことが当たり前になっていました。

もう何度夜明けの朝日を見たか覚えていません。

そして、勤務中に気持ち悪くなって立ち続けるのが難しくなりました。

心身を回復するためにやったこと

もはや絶望的な状況でしたが、前職を退職し、今では公務員獣医師として新たに道を歩むことができています。

動物病院を退職してから公務員として働き始めるまでに数か月の期間があったので、とにかく心身を回復させ自分を取り戻さなければ、と以下の行動を行いました。

  1. 目覚ましをかけずに自然に覚醒するまで寝る
  2. 湯船につかる
  3. 腹八分目まできちんと食べる
  4. エナジードリンクを断つ
  5. 時々、外に出て散歩する
  6. 自分が好きだったものを振り返り、少しずつ実践する
  7. 再就職に向けて勉強の復習をする

❶ 目覚ましをかけずに自然に覚醒するまで寝る

まずは乱れに乱れた生活リズムを矯正するため、とにかく寝ました。

始めの頃は中途覚醒が頻繁にありましたが、昼寝を入れたりすることで次第に回数が減少しました。

最終的には中途覚醒せず、7時間以上の睡眠時間を確保できるようになりました。

❷ 湯船につかる

前職の頃はほぼシャワーだけの生活でしたが、退職してからは毎日湯船につかるようにしました。

光熱費が高くなるとかは言っていられない状況だったので、生活防衛資金を切り崩しながら生活しました。

また、再就職までの一定の期間は実家で過ごしていたのでそこでは光熱費を気にせずお風呂に入っていました。

最初の頃は10分も入っていたら上せそうになっていましたが、最終的には20~30分くらい入れるようになりました。

湯船につかる生活は現在も継続しています。

やはりシャワーだけのときと比べて、疲労の回復度は段違いです。

❸ 腹八分目まできちんと食べる

1日3食、腹八分目を心掛けて食事をするようにしました。

退職してから時間だけは十分にあったので、時間がかかってでもしっかり食べていました。

前職のときはどうにかして野菜を摂るように気を付けていましたが、振り返ってみると明らかにタンパク質が足りていなかったので、肉類を増やしました。

湯船につかる生活にしたことと相まって、肌質と髪質が見るからに良くなりました。

顔の血色も徐々に改善しました。

❹ エナジードリンクを断つ

1年以上飲み続けていたエナジードリンクをきっぱりと辞めました。

飲むことを辞めてからの最初の1週間はかなり辛かったです‥‥

初めの1日は大丈夫、しかし2日目以降からひどい頭痛に襲われました。

調べたところ、カフェイン中毒の離脱症状が疑われました。

公式サイトでは「規定量を守れば中毒症状はない」と書かれていましたが、長期間飲み続けてしまうとこんなこともあるようです(-_-;)

頭痛がなくなるまではロキソニンを飲んでやり過ごしました。

❺ 時々、外に出て散歩する

もともと散歩が好きだったので、天気が良い日にはときどき外に出るようにしました。

前職の時は車が多すぎて空気も悪く、散歩なんてできたものではありませんでした。

地元に戻ってからは適度な自然の中で長いときは2時間近く歩くこともありました。

❻ 自分が好きだったものを振り返り、少しずつ実践する

時間の確保ができたことにより、自分が好きなものを思い出す時間ができました。

  • 散歩
  • 親しい人との食事
  • 自己啓発
  • カラオケ
  • アニメ
  • ゲーム

自分が楽しいと思っていたことは何だったのか?

自分の中で充実感が得られていたものは何だったのか?

最初は気力がなかったのでほとんど動くことができませんでしたが、

  • しばらく見ていなかったアニメを1話だけ観る
  • お気に入りのゲーム実況の切り抜きだけ見る
  • 感銘を受けた本のお気に入りのところだけ読み直してみる
  • 懐かしい歌を歌う

最初は少しずつ、苦しくなったらすぐ辞めて、またできそうだなと思ったら少しだけやってみるということを繰り返しました。

❼ 再就職に向けて勉強の復習をする

勉強に関しては、就職の1か月前くらいになってから手を付けました。

自己回復ができていなければ、勉強をしても意味がないと考えたからです。

公務員獣医師として、衛生系で働くのか?畜産系で働くのか?

そこがまだはっきりしていなかったので、基礎科目の生理学や解剖学などに少しずつ手を付けていました。

以上が私が回復するまでにやったことです。

100%元気になったかと聞かれれば微妙なところですが、かなり調子は戻っています。

過去にあったことを無かったことにはできませんし、学んだこともたくさんあるので、私自身が無かったことにはしたくないと感じています。

過去の経験でより自分のことを理解し、自分にとってより生きやすい道を選んだと思えば、過去の自分も少しは報われるのではないかと思います。

ABOUT ME
アオ
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とある県で働く公務員獣医師
エキゾ臨床から公務員になった獣医師。
獣医師の個人ブログが少なかったため思い切ってブログ「トリセツブンコ」を開設。
現在の更新頻度は1記事/3日。
獣医師として細く長く働きたい。
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